大仏2号です。
本日の後輪のパンク修理依頼での出来事です。
そこでお客様から
「パンクし難いタイヤって聞いてたんですけどねえ」
との一言。見るとその某タイヤ、底の厚さが9mmもあり画鋲が刺さってもパンクしないというのが売りのあの某タイヤ。
以前にも書いたようにそもそも何かを踏んでパンクするというよりも、チューブがタイヤ内でリムに打ってパンクするパターンが多いのですが、まあ画鋲を踏んだときには効果を発揮するのでしょうけれど。
この某タイヤ、ネット上でも調べるとすぐに出てくるのですが、タイヤ内でチューブが折りたたまれて起こるパンクが多いとのこと。今回のパンクもまさにそれでした。このようなパンクが起きるときは大抵空気が少ない時やタイヤ劣化が著しいときに起こるのですが、この車両は購入も1年以内、空気のメンテナンスもそれほど悪くなさそう・・
やはりネット上でも書かれているようにタイヤに原因がありそうな感じがします。タイヤ底が9mmもあるので硬いうえに重いわで修理後試乗しましたがハンドリングと乗り心地は・・・という感想です。しかもシティ車にしてはかなりの高圧で空気を入れなければいけないらしく、これも乗り心地を悪化させてる原因かと。そして空気量が減ってくると、硬くしならないタイヤの中ではチューブが動き易く擦り減り折りたたまれてパンクに至るということなのでしょう。
ネット上でも結構違うタイヤに替えましたなんて書き込みを見ますが、納得できます。ビジネス戦略としては良いかもしれませんが、ユーザーにとっては疑問の残るところです。さらに修理屋泣かせでもあります。電動車用のタイヤよりもチューブを入れ難いという代物なのです。ただでさえ硬いのに冬場は替えたくないなあといつも思うのです。
そしてもう一点!パンク防止剤という緑のスライムみたいなものです。これを入れておけば画鋲を踏んでも安心!!!なんて前述のタイヤのようなふれ込みですが、実際のところ現場ではこのスライムみたいなものが穴を塞いでいるところなんて皆無に等しいです。ただピンホール的なものには効果があるのかもしれませんが、ユーザーさんにとってはこれを入れておけばパンクはしない!なんて思ってる人もおられました。防止剤を入れてるから空気入れを持ってないとか・・
この防止剤入りのパンクも厄介で、パッチ修理不可能な状態になっていることがほとんどなのです。タイヤ内はスライムまみれ、交換の際にはあちこちに飛び散り、タプタプになったチューブの処理や掃除といった具合に1つも良い所が思い浮かびません。まあこれは修理する側からの目線ですが、これを入れることでパッチ修理できたかもしれないチューブが交換になることも多々あります。更にタイヤは重くなるし、乗り心地も悪くなっている感じがします。
小さい穴なら塞げるかもしれないですし、安心感もありますからメリットもあるかもしれませんが、私的にはデメリットのほうが多いように思います。
ついつい修理が大変になる目線から書いてしまいましたが、空気をこまめに入れてやり、タイヤの消耗が見られたら早めに交換するのが一番のパンク対策だと思います。
※ パンクに強いタイヤというものは他にもたくさんあり、非常に優れた造りのものもあります。当店でもお勧めもしております。今回の意見はブログ内での某タイヤに限ったことであります。
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