タイブロらしくカスタマイズ 青ブロ編

★今回はブロンプトンのお話になりますが、私用ブロンプトンのカスタム話であり、海外からのパーツ個人輸入等もあるため、タイブロユーザーさんへの参考程度だとお考えください。ブロンプトンは専用パーツも多く、基本的には修理は受けておらず、専門店のご紹介となりますのであしからず😣


2号です。

自転車の趣味も30年ほどとなると、様々な転車との出会いがあります。


若かりし頃に手に入れたブロンプトン。これは本家イギリスブロンプトンではなく、台湾で30年ほど前にライセンス生産されていた、通称タイブロです。ワタクシのタイブロは、たしか23~5年ぐらい前に購入したものだったかと思います。当時、周りの自転車仲間の間でも、ブロンプトンやモールトンが流行り始めていたものの、若造のワタクシにはとても手の出る値段ではありませんでした。

そんな中、当時10万円を切るタイブロはかなりリーズナブルであり、2台欲しかったワタクシにはとても助かりました。

タイブロは2004年ぐらいまで、日本国内でも流通はされていたようです。


しかし、リーズナブルであるがゆえに、本家英ブロに比べると、やはり頼りないパーツなども見られ、カスタム欲に食指が動いたものでした。とはいえ、本家パーツでカスタマイズしていくと、やっぱり英ブロを買っておけば良かった!なんてことになれば本末転倒、結局のところ、ちょびちょびとDIY的な感じで落ち着き、当時は夜行列車や船旅に連れて行く相棒となりました。


そして、月日は流れ、ワタクシの次女も小学生になり、ブロンプトンに乗れる背丈になった頃に、2台とも本格的に手を入れてやることにしたのです。

さすがに20年以上経過していると、あちこちに錆は見られ、アルミも腐食が進んでおり、見るも無惨な姿でした。


ビフォーの写真を撮っていなかったのですが、先ずはピカピカにする作業が意外と大大変💦錆を落としたり、バフがけしたりと。ガビガビになったフェンダーは缶スプレーで再塗装で格安仕上げ。


さて、カスタムといっても、ブロ専用のカスタム部品を使ってアップグレードすると、結局は本家英ブロの金額になってしまっては元も子もありません。コスパの良いパーツや、手持ち部品を使い、さらにもう1台の方は、子供でも乗り易い仕様にしていくことが目標であります!

真っ先に手を付けておきたいところが、ブレーキ関係です。

タイブロは特に、シングルピポッドのブレーキが利かないことで有名でした。大人の力だととりあえず止まれるレベルでしたが、子供の握力だとそうはいきません。

早速デュアルピポッド化します。英ブロにはアルホンガ製が付いてましたが、ブロンプトンLOGOが入るだけで、3倍ほどの値段になる為、ここでもタイブロらしくカスタマイズ!

コスパと性能で言うならば、ピポッド部分に金属ワッシャーを使っている、ダイアコンペ一択なのですが、ブロは下引き仕様なので、少し変更で装着できる、Arai・プロマックスあたりに変更です。

となると、お次はレバー。

レバーは、26~7年前のシマノカンチ用レバーを付けてました。まだカンチ仕様のMTBも主流でしたが、V化した時の余り物だったのでしょう、とりあえず付けてみた記憶が。


これを、ワタクシのお気に入りなダイアテックのMX2に変更!子供でも握りやすい形状と色が良いですね。このシリーズも結構昔からあり、30年近く販売を続けてるんじゃないでしょうか。

昔はイエローもあり、レースでの細いシングルトラックを駆け抜ける時のコンパクトなハンドル回りを作るのにちょうど良かったのものでした。

子供仕様にする青ブロを先に進めていきます。

スターメーアーチャーの3段シフターがきちんと固定できなくなってきたので、とりあえず外して確認。

どうやら、ハンドルバーに固定させる為の内側にあるバンドが折れてしまい固定できなくなったようです。このバンド、軽量化の為なのか、貧弱なアルミ製なので仕方ないのですが、何かに似ているなあと思ったら、ダイアコンペの3段シフターにそっくりです。

というか、ほぼ同じ作りですね。

昔は、イギリスの名門スターメーアーチャーでしたが、こちらも台湾に身売りされ、今や立派な台湾メーカーとなっており、このぐらいの時期に身売りされていたような気がします。というのも、このダイヤコンペのシフターも台湾製で、同じ作りといことはそういうことなのでしょう。

このダイヤコンペシフターはトップ&ローノーマルどちらにも対応だし、重量もほぼ同じだし、それじゃぁこれでええかいなー

と思って、ダイアコンペを装着してみたものの・・そうなんです、ロー&トップ対応ではありますが、スターメーならではのトップノーマルに使用すると、コンペシフターの場合、例えるならば、バイクのアクセルを反対向きに回すような手首の動きで、ワイヤーを巻き上げられるようになるのです。大人では使えなくもないけれど、子供にはキツいかなぁ~ということで却下!

奥に写っている、シマノシフターも使えないことはないのですが、現行シマノ3段はローノーマルの為、1~3の表示が逆になります。1~3シールを張り替えたらOKなのですが、そもそもゴツイし重いしで、却下!

昔のシマノ内装3段にもトップノーマルが存在したので、その時のシフターを探せば使えるわけですが、デザイン的に却下!


結局、イエローブロからシフターだけを拝借して、とりあえず仕上げることにしました。

後日、台湾企業になったスターメーならば、もしや?と、中国ネットで探していると、トリガータイプのS30があったので、個人輸入することに。 

そして、船に揺られてドンブラコと1ヵ月ほどかけて手元にやってきました。

かなり丈夫な造りで、シフトタッチも良かったのですが、いかんせん重いので、これはいざという時の為に置いておくことにしました。

ハンドルバーは子供の背丈にあわせて、Mハンドルから余っていたライザーバーに交換。

使っていないイーストンのカーボーンバーもありましたが、ブロsizeまでにカットする勇気もなかなか出なくて断念😅

ハンドルにぶら下げている数百円で買った小袋は、チープ感を和らげる為に余っていたmont-bellの転写シールをアクセントにペタリ。

そして、ディスク化の波で、すっかり見かけなくなったXTRのブレーキケーブル類を、アクセント代わりにしてコクピットは全て終了😊


お次は足回りです💪

ブロの駆動系カスタムといえば、外装多段化やギヤ比をあげたりと、高速化仕様が一般的ですが、青ブロは子供仕様なので、登りも走り易くするためにギヤ比を落とします。

サクッと簡単にするのは、リアコグを純正の13T→14T交換ですが、ちょっと面白くないので、余り部品をゴソゴソしていたら、以前に友人から貰った、今は見なくなったカプレオのチェーンリングが出てきました。

このタイブロはM3Lなので、純正リングは50T、カプレオが45Tなので、これでいければ結構ギヤ比も下がるし、リアコグの歯数を増やすと重量増ですが、こちらだと軽量化になるし良いんでないかと、

とりあえず装着してみたものの・・なるほど、内側のガードが干渉するようですな。

内側のガードを外して、外側だけにしてみる・・・なるほど、チェーンラインがずれるようです。

となると、BB交換ですね。タイブロ純正はロットによって、ワン・リテーナー型だったり、見たこともないメーカーの抵抗が大きいカートリッジ式だったりと様々なので、交換しておきたい部品ですしね。

とりあえず、良いチェーンラインが出るまで、色んなsizeのカートリッジBBを付けては外しての繰り返し。シマノの安価なタイプですが、純正に比べたら天地の差。 

折り畳んでも、ギリギリのミリ単位で、歯先がフレームに当たらないぐらいの、良いチェーンラインが出るハンガーに落ち着きました😌。

リアコグはシングル厚歯ですが、8段チェーンがギリギリ使えるので換装してちょい軽量化。

お次は、タイブロの欠点でもある、貧弱なテンショナー部分です。これはさすがに英ブロ用に替えるかな~と思っていたのですが、まてよ、台湾がライセンス生産していたということは!

ということで、中国ネットをウロウロすると・・・1度ライセンスが渡ってしまうと、さすが中国!色んなブロ用パーツが出回っています。さて、ここで注意が必要なのは、メイドinTaiwanならば品質は十分なのですが、中国製品には品質のバラ付きがまだまだみられるので、結局のところ目利きが必要になるのです。所詮は外品なので、やはり自己責任の範疇なのは仕方なしですね。

とはいえ、数年前のチャイナ製に比べたら、格段に良くなりましたね😊

ということで、船に揺られてドンブラコとやってきました。

装着!

CNCも綺麗ですし、ベアリングの動きもスムーズで言うことなしです。カプレオとのカラーリングも合っていて良いんじゃないでしょうか😄

中国から🚢でドンブラコのパーツで、こんなのも買ってみました。

キャリア無しの、フェンダーコロコロだけだと、折り畳んだ時にどうしても右に倒れ易くなってしまうのですが、この伸縮できるパーツで対策!右コロコロだけバウアーの車輪をも1度使うことに。


お次はもういつ替えたか覚えてないタイヤ&チューブ交換です。定番はシュワルベのコジャックかマラソンあたりになるのですが、マラソンは重いし、娘に乗らすにはコジャックは心配だしで・・・やはりTaiwanということで、コスパ最高のCSTにしました。チューブは英式から仏式にしてシュワルベです。

sizeはハブサンですが、少しボリューミーで、乗り心地も良さげです。

あとは細々と色んな箇所をホムセンパーツで修復&カスタマイズ!

ボロボロに朽ち果てていた、ゴムショックはホームセンターのゴム売り場で似たような物を見つけて交換。¥200ぐらいだったかと😆

全然転がらない、純正のフェンダーコロコロは、ホムセンの滑車売り場で数百円のコロコロを買い、フェンダーをちょい加工して取り付けてあります。かなりコロコロするようになってます!

ペダルは右がwellgoのフォールディング


左は信頼の三ヶ島の脱着タイプで色味を揃えます。

三ヶ島の高級モデルが多い脱着式の中で、この樹脂タイプはかなりリーズナブルで、しかも最軽量なのです。見た目を気にしないのであれば、文句なしです。

あと、タイブロには純正でアルミのサイドスタンドが装着されてますが、あまりスマートじゃないなと昔から思っていたら、知らぬ間に、箕浦さんからブロ用スタンドが発売されていたではありませんか!さっそく問屋さんにお願いしたら、どうやらミノウラ正規品ではなく別ルートのようで、結局ネットでポチりと。

そういや、ミノウラのホームページに載ってないなと思っていたのでナルホドです。MIMOURAのロゴは入ってるのにね。


タイブロには、すこーし加工が必要でしたが、無事に取り付け。折り畳んだ時もスマートになり大満足です😄

他には、ケーブル類や、錆びたボルトの交換、揺るんだリベットの打換などの細々とした箇所を補修し、これで次女向け用の青ブロカスタムは大方終わりました。

最後に、ライトやバック、ミラーなどを取り付けてから重量を計ってみました。

ブロンプトンに軽さを求めてはいけませんが、やはり重いですね・・まあコロコロ付いてますし、いざとなれば親父が担いでやるしで、お安く仕上がったので良しではないでしょうかね。次は親父(ワタクシ)用の黄ブロカスタムです!


黄ブロ編